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スギ花粉症ゾレア®皮下注射治療について

2023.03.08

ひどいスギ花粉症で、どんな薬を使ってもなかなか良くならず日常生活に支障が出る・・・

そのような方には、ゾレア(オマリズマブ)という注射剤の治療が保険適応になりました。

ゾレアはアレルギー症状を引き起こすIgE抗体に作用する抗体製剤です。

当院では、喘息治療での長年の実績があり、副作用はほとんどなく安全な治療と考えます。

ゾレアによる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療とはどのようなものなのか、どのような人が治療を受けられるのかについてご説明します。

 

治療の対象となる条件

・重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で、前年のスギ花粉シーズンに鼻噴霧用ステロイド薬、

 及びケミカルメディエーター受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬など)を使用しても症状の改善がなかった方。

 また、その処方内容を提示できる方。

・今年も既存治療を1週間以上行ったが効果不十分な方

・12歳以上で、体重が20〜150kgの範囲の方

・スギ花粉抗原に対する血清特異的IgE抗体がクラス3以上の方

・血清中総IgE濃度が30〜1,500IU/mlの範囲にある方

 

※治療期間は2月から5月の花粉飛散時期となります。

 

投与量・費用

ゾレアの薬剤費は体重と総IgE濃度に基づき設定されるため、患者さんごとに異なります。

1回あたりの投与量は下記法のように75mg〜600mgとなり、

健康保険3割負担の方で4,444円〜69,953円の薬剤費が窓口での支払い額に含まれます。

高額療養費制度が適応される場合もあります。ご加入の医療保険組合にご相談ください。

詳しくは製薬会社のHPへ www.okusuri.novartis.co.jp/xolair/pollinosis

 

ゾレア皮下注射治療スケジュール

◆ 初回来院時
血液検査でスギ花粉特異的IgE抗体および血清総IgEを測定。

内服薬と点鼻薬を当院から処方(他院での処方は不可です。必ず当院からの投薬が必要です。)

 

◆ 2回目来院時(初回から1週間以降)

内服薬と点鼻薬で効果不十分なスギ花粉症であると診断。血液検査の結果と体重で、必要投与量を決める。

 

◆ 3回目来院時(初回投与)

ゾレア投与 併用する抗ヒスタミン薬の処方(シーズン中2週間ごと、または4週間ごとに投与)

 

長年、重症の花粉症で苦しんでいらっしゃる方はぜひお気軽にご相談ください。